2019.11.28
お知らせ
「ご存じですか?もう胃カメラは苦痛ではありません!!~経鼻内視鏡のご紹介~」
内視鏡検査は「恐ろしい」「苦しい」というイメージが強く、検査を勧められてもためらうことはありませんでしたか?
胃の粘膜に生息する「ピロリ菌」をご存じの方も多いと思います。40歳代で約3割、60歳代で約7割が感染していると言われています。この菌は子供の頃に感染し長い時間をかけて胃の粘膜に「萎縮性胃炎」と言われる胃炎を起こします。そして、その一部の方に胃癌が発生すると考えられています。ピロリ菌に感染している人の胃癌になるリスクは感染していない人の10倍に達すると推測されています。いわば
萎縮性胃炎は胃癌の前癌状態ともいえます。そこで、ピロリ菌を薬で除菌した人の経過を追跡した研究では除菌をしなかった人の約3分の一にまで胃癌が減ったという研究があります。したがって、萎縮性胃炎の方が胃癌を発症しないためにはピロリ菌除菌療法を行うことが大事です。従来、ピロリ菌除菌療法は萎縮性胃炎から発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍など特定の病気にしか保険適応がありませんでした。しかし、2014年2月下旬から、萎縮性胃炎という状態だけでもピロリ菌除菌療法を保険で受けられるようになりました。特に若い頃に除菌すると胃癌の発症を抑えられます。日本から胃癌を撲滅するためにピロリ菌除菌療法を積極的にお受け下さい。
ただ、この除菌療法の第一歩は内視鏡検査を受けていただくことから始めなければなりません。内視鏡検査は「恐ろしい」「苦しい」というイメージが強いと、なかなか第一歩を踏み出すことができません。この不安を少しでも克服していただける内視鏡が経鼻内視鏡です。まず、経鼻内視鏡で胃の検査を行い、その結果、ピロリ菌感染の疑いがあれば血液検査・組織検査その他の方法で感染の確定を行う事になります。
当院は全国でも有数の経鼻内視鏡専門施設です。是非、思い切って、検査を受けて下さい。
こちらのPDFもご覧ください 。当院の内視鏡が紹介されています。