診療放射線科ではフイルムレスの基盤整備を積極的に推進し、2009 年より電子化した画像を保管・管理することにより、一般撮影・CT・MR・血管造影など診療放射線科で発生する画像を院内の画像参照端末で確認することができます。
これにより撮影による検査結果が医師の手元に届くまでの現像処理・搬送など多くの手間を省くことが可能となり、患者さんの待ち時間の短縮や地域医療との連携に有用であります。
エックス線を使って、胸部、腹部、骨(全身)などを撮影することを一般撮影といいます。
様々な症例で施行される頻度の高い検査です。
乳がんは、早期に発見し治療すれば、多くが治る病気です。乳がんの早期発見のためには、乳房撮影による検診・診察がとても重要でかつ効果的です。
乳房撮影では、乳腺や脂肪、血管の重なりを少なくする為に、乳房を圧迫して平たく、薄くして撮影します。この圧迫の際に痛みを伴うことがありますが、痛みの感じ方は、人によりかなり違います。(当院では、痛みが強いか確認をしながら圧迫しています。)
当院は、目黒区の乳がん検診の指定医療機関になっており、
撮影は女性技師が担当し、専門スタッフが読影・診察にあたっております。
造影剤を使用した各種造影検査(胃透視、注腸造影など)全般を行っています。
デジタル化により瞬時に画像が確認でき、高画質でより多くの診断情報が得られます。
当院のCT装置の一番の特長は、世界一広範囲の撮影を可能とした320 列面検出器を搭載することで、従来のマルチスライスCT 装置に比べ検査時間が飛躍的に短縮され、しかも身体の内部をより細く検査できるということです。
この装置は一度のスキャンで16cm の広範囲を撮影することができ、かつスライス厚は0.5mm まで細かく撮影することが可能となっています。これまでは細かく撮影するため、ある程度の撮影時間を要してしまいました。結果的に患者さまの被曝も多くなってしまいましたが、今回導入したCT 装置は16cm を撮影するのにわずか0.35 秒。頭部や心臓をはじめ、全身の各臓器においても短時間で撮影が終了します。もちろん、被曝も少ない状態で検査を受けられますので、小児や高齢者をはじめ、すべての患者さんにとって大変有用な検査が実現できます。
MRI検査は強力な磁場とコンピュータ処理により撮像する検査です。エックス線を使用しないため人体への影響が少なく、人体のあらゆる方向の断面の撮像が可能です。
当院には令和4年にCanonMRI社製装置"Vantage Orian"が導入されました。
ディープラーニングを用いて設計されたSNR向上技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)」により3Tのような高画質画像を得ることができます。さらに「Compressed SPEEDER」などの高速化アプリケーションを組み合わせることで、高画質はそのままに高速化が実現できます。
血管造影装置を用いて行う血管造影検査(アンギオグラフィー)とは、手や足の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を脳や心臓などの目的部位まで挿入し、カテーテルから造影剤(血管を描出する薬剤)を注入しながら連続的にX線透視撮影を行い、血管を描出する検査です。造影剤を使用して血流や腫瘍の分布を調べたり、血管の狭窄や閉塞を知るための検査です。最近ではインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)と呼ばれる血管内治療も多く行われています。
脳血管造影 冠動脈造影 腹部血管造影
DXA 法という精度が高く、被ばくが少ない測定法を用いています。
また、検査時間が短く、楽な姿勢で横になっていただき数分で終了します。