臨床工学科

臨床工学室の発足

診療の「安全」をサポート

当院では平成 15 年4月に診療技術部に臨床工学室を設置しました。臨床工学室を設置し専門の知識を有するスタッフを置くことで、治療機器の保守管理だけではなく、周辺機器や消耗品についてのアドバイス、稼働状況に基づく適正な配備や購入計画、故障時の対応、操作するスタッフへの教育などを担当しております。
患者さまからは普段私たちの作業は目にすることが少ないと思いますが、現代の医療をしっかりサポートしています。

「安心」もサポート

当院で稼働している医療機器で臨床工学科が担当している機器は 400 台を超えています。
ME機器が確実に動作すること、そして万一故障などのトラブルがあっても迅速に対応することは安全な医療に不可欠です。
臨床工学科は、医療と工学、双方の知識と技術を活かして院内の医療機器の保守と管理を担当し、質の高い医療を目指して安全をサポートします。

ME機器の整備

現在当院の臨床工学科が管理しているME機器は、人工呼吸器などの生命維持管理装置、輸液ポンプ、患者生体情報モニター、低体温治療器、手術室の麻酔器など多種多様です。
臨床工学科の日常の業務は、これらの機器のメンテナンススケジュールと保守点検、人工呼吸器のセットアップなどです。
ME機器がいつも確実に動作することは、患者さまにとっても、医療スタッフにとっても大きな安心です。

ME講習会の開催

機器が確実に動作することと共に医療スタッフが確実に操作できる知識も安全のためには大切です。
臨床工学科では、ME機器を直接操作することの多い看護師を対象としたME講習会を看護教育部とタイアップして開催しています。

今までに開催した講習会のテーマは、電源とアースの基礎知識、心電図の取り方の基本、新型人工呼吸器の操作、輸液ポンプとシリンジポンプのトラブルシューティング、などです。