脳卒中センター

脳卒中センターのご案内

 当院では脳卒中患者に対応するため2007年10月1日より脳卒中センターを開設しました。
脳卒中は突然発症し、症状の重さに関わらずほとんどが救急入院となるため、迅速な対応が求められます。このため当院では脳神経外科医師および神経内科医師が常駐し、脳卒中センターで24時間365日救急患者の受け入れを行っております。

脳卒中センターでは専門チームで早期に治療・看護・リハビリテーションを集中的に行う体制となります。
センター内に理学療法室、作業療法室、言語療法室を配置し、リハビリテーションも1年365日稼働する体制をとっており、超急性期から積極的に行うことが可能となっております。
2017年1月からは脳卒中の患者さん専用の治療室「脳卒中ケアユニット(ストロークケアユニット:SCU)」を6床から12床へ倍増し受け入れ態勢の充実を図りました。

脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血を合わせて脳卒中と呼ばれ、がん・心臓病とならび三大死因にひとつとされています。脳梗塞は国内で毎年6万人以上発症し、患者は100万人以上います。2005年10月、血栓を溶かす新薬「tPA(組織性プラスミノーゲン活性化因子)」が保険適応されました。超急性期("発見" 4.5時間以内)の適応症例には経静脈的血栓溶解療法 (t-PA 療法 ) を行います。

2005年から2019年9月までに計540例を実施。また、さらに治療効果を上げるため、2名の血管内治療専門医のもと、症例を適切に選択することで適応時間が発症後24時間にまで延長されたカテーテルを用いた再開通療法( 血栓除去療法 )も積極的に行っています。2018年20例、2019年は9月時点で19例実施しております。

脳出血・くも膜下出血では、24時間緊急手術が可能で、脳動脈瘤に対して開頭手術によるクリッピング術と血管内治療によるコイル塞栓術を適切に選択して実践しています。また脳出血症例の血腫除去術には、低侵襲の内視鏡手術も積極的に導入しています。
脳卒中の治療は発症からの時間が予後に大きく関わります。以下の症状に気づいたら、すぐに三宿病院を受診してください。
24時間いつでも対応します。

!こんな症状に気づいたら、すぐに連絡を!

 しゃべりにくい

 呂律が回らない

 手足がしびれる、動かしにくい

 顔がゆがむ

 ひどい頭痛がする