はじめに
肝臓以外の消化器疾患全般の診療をしています。スタッフも6月より常勤医5名と充実した体制となりました。
主な対象疾患
食道・胃・小腸・大腸・胆道・膵臓などの全般にわたる疾患を対象に診療しています。
食道:腫瘍(癌、異型上皮等)、食道狭窄(腫瘍性、術後、アカラシア等)、食道炎(逆流性、好酸球性、カンジタ性、腐食性等)、マロリーワイス症候群、出血など
胃:腫瘍(癌、腺腫、粘膜下腫瘍、マルトリンパ腫等)、ポリープ、ヘリコバクターピロリ感染症、潰瘍、その他胃感染症、アニサキス症、出血など
十二指腸:腫瘍(癌、腺腫、乳頭部腫瘍等)、潰瘍・出血、狭窄など
小腸:腸閉塞、腫瘍、クローン病、感染症、出血等
大腸:腫瘍(癌、腺腫、カルチノイド、粘膜下腫瘍等)、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸炎(感染性、虚血性)、大腸憩室症・出血、狭窄など
胆道:胆嚢・胆管腫瘍、胆嚢・胆管結石、胆嚢・胆管炎、胆管狭窄など
膵臓:急性・慢性膵炎、膵石、膵癌、IPMN、自己免疫性膵炎(IgG4関連疾患)など
主な検査
上部・下部消化管内視鏡検査、内視鏡的膵胆管造影、超音波内視鏡、小腸病変を対象にしたカプセル内視鏡検査を行っています。鼻から細い内視鏡を入れて食道や胃を観察する経鼻内視鏡を積極的に行っており、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけています。病気が発見された場合、レーザー内視鏡、拡大内視鏡、超音波内視鏡など精密検査を行い、適切な治療を検討しています。
大腸検査は、大腸CT(バーチャルコロノスコピー)による診断も行っています。
主な治療
内視鏡治療:ESD(食道、胃、十二指腸、大腸)、コールドポリペクトミー、ポリペクトミー、EMR、ステント留置術(食道、胃・十二指腸、大腸、胆道)、狭窄拡張術、ERCP(EST、EPLBD、結石摘出術、ENBD、ERBD、EMS、ENGBD、ERPD等)、消化管止血術、経鼻内視鏡下イレウス管挿入など
経皮経肝胆嚢・胆管ドレナージ
経鼻内視鏡を用いた内視鏡的胃瘻造設術(PEG)、空腸瘻
癌化学療法
炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)に対する生物学的製剤の投与、白血球除去療法
ヘリコバクターピロリ除菌療法
主な医療設備・療養環境
富士フィルムメディカル:6000システム、LASEREOシステム
オリンパス:EVIS X1
ご紹介いただく先生方へ
食道・胃内視鏡検査をご希望の方で、来院当日に朝食を抜いて午前中に来院いただければ、予約なしで当日の検査が可能です。ただ、症状が重い場合や検査に差し支えあるお薬を服用されている場合は、当日に検査ができないことがあります。
大腸内視鏡に抵抗感がある方には、大腸CT(バーチャルコロノスコピー)もご検討ください。
前年度の実績
種 類 |
件 数 |
上部内視鏡検査 |
3875 |
下部内視鏡検査 |
1020 |
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) |
20 |
内視鏡的大腸ポリープ切除術・粘膜切除術(EMR) |
437 |
内視鏡的膵胆管処置(EST,EPLBD,ENBD,ERBD,ERGBD,ERPD,EMS) |
74 |
内視鏡的胃瘻造設術(PEG) カプセル内視鏡 |
22 |