はじめに

　当科は、自衛隊中央病院と兼務の常勤医4名と非常勤医師2名、計6名で毎日診療を行っています。

主な対象疾患

　尿路悪性腫瘍（腎細胞癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍）、尿路結石、前立腺肥大症、過活動膀胱や尿失禁、内分泌疾患、尿路感染症など、泌尿器科領域全般にわたって、地域に密着した診療を行っております。人間ドックや他の診療科での検査において偶発的にこれらの疾患を認めることも多く、密に連携を行っております。
　男性の排尿障害で最も多い疾患は、前立腺肥大症ですが、薬物治療を中心とした治療を行っています。しかし、排尿障害の程度、前立腺の大きさや年齢などを総合的に判断して、手術の方が症状をより改善すると考えられる場合は、内視鏡手術をお勧めしています。また、前立腺肥大症とともに前立腺癌を心配されて受診される方が増えております。前立腺癌が疑われる場合は、前立腺生検をお勧めしております。前立腺癌の治療法は、手術、放射線治療、内分泌治療等、色々な選択肢がございます。ご本人の病気の状態や治療法の特徴について説明させていただき、年齢や家庭環境等にも合った、ご本人やご家族が希望される治療法を選択していただいております。放射線治療に関しましては、自衛隊中央病院放射線科と連携しております。強度変調放射線治療（IMRT）を導入しており、膀胱や直腸など、前立腺周囲の臓器への障害を少なくして、前立腺により強い放射線を照射することができます。腎細胞癌や腎盂・尿管癌、副腎腫瘍などの手術には、腹腔鏡手術を導入しております。尿路結石症については、自衛隊中央病院において内視鏡的な治療と体外衝撃波（ESWL）による治療を行っており、ご希望の場合は自衛隊中央病院にて治療を行っております。

主な検査

　膀胱鏡検査、尿流量測定、超音波検査
　CT・MRI
　尿路造影検査（逆行性腎盂造影、尿道造影、排尿時膀胱造影等）

主な治療

　経尿道的手術（電解質溶液利用のもの）
　腹腔鏡手術
　開腹手術

ご紹介いただく先生方へ

　木曜日は手術日のため予約患者のみの対応となります。
　初診は月～水曜日、金曜日に受け付けております。